新型クラウン 買ってはいけない3つの理由【リセール・維持費・実需】後悔する人の共通点

新型クラウン 買ってはいけない3つの理由【リセール・維持費・実需】後悔する人の共通点

「新型クラウン、なんとなく気になるけどモヤモヤする」——その感覚は正しいかもしれません。2022年に登場した現行クラウン(クロスオーバー)は、デザインの斬新さで話題をさらいましたが、2026年の現在、購入後に「思っていたのと違う」という声も少なからず聞かれます。

筆者はこれまで20台以上のクラウンクロスオーバーに同乗・試乗し、実際の購入者10人以上への取材も行いました。「満足した人」と「後悔した人」を分けた本質的な差を、データと現場の声から解説します。

目次

新型クラウンの現在地——2026年3月時点のポジション

まず現状を整理します。現行クラウンは2022年9月に発売された16代目で、初代(1955年)以来初めてSUVスタイルを採用したモデルです。クロスオーバー・スポーツ・エステート・セダンの4タイプが展開され、2026年現在もラインナップに変化はありません。

価格帯はクロスオーバーで465万円〜(HEV)、718万円〜(PHEV RS Advanced)。2024〜2025年にかけて一部グレードの価格改定(値上げ)が行われており、購入ハードルは発売当初より上がっています。

後悔する理由①:リセールバリューが想定より低い

新型クラウンの最大の誤算のひとつが、リセールバリューです。2022年発売当初、「トヨタのフラッグシップ」「希少モデル」という期待感から高いリセールが予想されていましたが、実際の中古市場は異なる展開を見せています。

2026年3月時点の中古相場では、発売当初に465万円だったクロスオーバーHEVが270〜320万円台で流通するケースが増えています。残存率に換算すると約60〜70%で、同価格帯のハリアーHEVの残存率(約65〜75%)と比較すると、やや見劣りします。

リセールが伸びない最大の原因はラインナップの乱立です。クロスオーバー・スポーツ・エステート・セダンと4タイプが存在することで「クラウン=特別感・希少性」という従来のブランドイメージが薄れました。中古車市場でも選択肢が多すぎることで1モデルへの需要が分散し、相場を引き下げる要因になっています。

車種新車価格(目安)3年落ち相場残存率
クラウンクロスオーバー HEV約465万円約280〜330万円約60〜70%
ハリアー HEV Z約450万円約285〜320万円約65〜75%
アルファード HEV約700万円約490〜580万円約70〜80%

「資産価値として考えてクラウンを選ぶ」という判断には、慎重さが必要です。

後悔する理由②:維持費の「見えないコスト」が積み重なる

車両本体価格465万円〜のクラウンクロスオーバー。この価格からすると維持費も相応の覚悟をしている方が多いはずですが、実際に乗り始めてから「想定外だった」という声が出るポイントがあります。

実燃費のギャップ

カタログのWLTCモード燃費は約22〜24km/L(HEV)。この数字自体はハリアーHEV(約22km/L)と同等ですが、実際の使用では15〜18km/L程度になるケースが多いという声が目立ちます。

車重が1,790〜1,870kgと重く、20〜21インチの大径タイヤを装着しているため、市街地での電気モード活用率がプリウスなどと比べて低くなりがちです。「HEVなのに思ったより燃費が良くない」という感想は、購入前の期待値が高かったことの裏返しでもあります。

タイヤコストの高さ

クラウンクロスオーバーの標準タイヤは225/50R21(または235/45R21)という大径サイズ。このサイズは一般的なSUVのタイヤより割高で、4本交換で15〜20万円以上かかるケースが珍しくありません。さらに、大径タイヤは乗り心地への影響もあり「段差での突き上げ感が気になる」という声も一部で聞かれます。

年間維持費の目安

費目年間概算
自動車税約4.5万円(2.5L HEV)
自動車保険(任意)約8〜15万円
車検・点検費用(年換算)約5〜8万円
燃料費(年1万km/実燃費16km/L)約8〜10万円
タイヤ費用(年換算)約3〜5万円
合計(目安)約29〜43万円/年

後悔する理由③:「クラウンらしさ」が消えた

初代クラウンから現行モデルまでクラウンに乗り続けてきた層——通称「クラウンオーナー」にとって、16代目は別物に感じるという声が少なくありません。

従来のクラウンが持っていた3つの価値——後席の広さ・乗り心地の上質さ・セダンとしての風格——このすべてにおいて、クロスオーバーは「別の車」です。

クロスオーバーの後席は、クーペライクなルーフラインの影響で頭上スペースが狭め。身長175cm以上の方が後席に座ると天井への圧迫感が気になる場合があります。また、先代クラウン(セダン)の乗り心地に慣れた方には、現行モデルのスポーティな足回りが固く感じられることも。

「クラウンだから家族で快適に使えるはず」という期待で購入し、後席の狭さに驚いたという声は実際の取材でも複数確認しています。

それでもクラウンを選ぶべき人——刺さる人には刺さる

ここまで否定的な話を続けてきましたが、クラウンクロスオーバーが本当に合う人もいます。それは「目的と価値観が明確な人」です。

PHEV(RS Advanced)に乗ったことがある方ならわかる、あの鋭い加速とEV走行のシームレスさは、同価格帯の他のクルマでは代替できません。0→100km/hを約5.1秒でこなしながら、EVモードでは87km走れる(WLTC)という二面性は、プレミアムEV並みのパフォーマンスを求める層に確かに響きます。

また、「ハリアーをよく見かけてかぶりたくない」「SUVだけど走りにこだわりたい」「後ろから見たときのシルエットにどうしても惚れた」——こういった明確な動機がある方には、後悔率が低い傾向があります。

よくある質問(Q&A)

Q:新型クラウンを買って後悔する人の共通点は?
A:①リセールを期待して購入、②後席の広さを期待して購入、③「クラウン=間違いない」という思い込みで購入——この3パターンが最も多いです。

Q:新型クラウンのリセールバリューはどのくらい?
A:2026年時点の中古市場では、2022年発売のクロスオーバーHEVが270〜320万円台で流通するケースが増えており、残存率は約60〜70%程度です。

Q:クラウンクロスオーバーの実燃費はどのくらい?
A:カタログ値(WLTC)は約22〜24km/Lですが、実燃費は使用環境によって15〜18km/L程度になる報告が多いです。

Q:クラウンクロスオーバーの後席は狭いのか?
A:クーペライクなルーフラインの影響で後席頭上スペースは同価格帯の一般的なSUVより狭めです。身長170cm台後半の方が後席に乗ると圧迫感を感じるケースがあります。

Q:クラウンを買って満足している人はどんな人?
A:PHEV(RS Advanced)の動力性能と電費を重視する方、クーペSUVのスタイリングに強い魅力を感じる方、トヨタフラッグシップブランドとしての価値観に共感する方は満足度が高い傾向があります。

最終更新:2026年3月|価格・リセール情報は市場動向により変動します。

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